プロフィール

『むつのを』の結成

『むつのを』は日本の音を未来に伝えたいという志を一つにするプロの演奏家によって平成元年に結成された和楽器のオーケストラです。
東京芸術大学・NHK邦楽技能者育成会・正派音楽院の卒業生を中心に、流派・ジャンルを超えたプロの演奏家約50人の構成員がいます。伝統的なものを重視しつつ、和楽器の新しい可能性、国際的に通用する楽器としての響きも追求しています。

 ・日本の伝統文化への理解を深め、自国文化に対する誇りをもてるよう、図っていくこと
 ・邦楽を広く親しみのある芸能とするため、邦楽の鑑賞人口の裾野を広げる活動をする
 ・長いスパンでの邦楽・和楽器の演奏を「聞く耳を耕す」事業を行う

上記を目標として掲げ、練馬公民館ホールに於いて毎月無料の「むつのをコンサート」を開催し、現在まで約200回に及ぶコンサートを実施してきました。

 さらに、和楽器の生演奏に触れる機会の著しく少ない子供達に、「楽しめる」和楽器コンサートを提供する事にも力を入れてきました。平成11年6月より結成10周年を記念して「子供スペシャル『5ヵ年計画』シリーズコンサート」を企画、実施してきました。
 各コンサートでは、古典曲の紹介、わかりやすい解説付コンサート、ポップスのアレンジ等、より多くの方々に楽しんでいただけるようプログラム研究を重ねてまいりました。そのほか、楽器としての可能性を広げる楽曲の創作活動も行って来ました。メンバーによるオリジナル作品・編曲作品は100曲を超えます。

 練馬区教育委員会後援の「むつのをコンサート」のほか、地方公演、学校公演、CD製作など多数行っております。その邦楽の普及に特に配慮した活動が評価され、邦楽振興基金・新日鐡文化財団の助成対象事業にもなっております。

『むつのを』の由来

 「むつのを」とは、日本最古の絃楽器の六絃で大成した和琴(わごん)の俗称で、
六本の絃(糸) ⇒ 六つの緒 ⇒ むつのを となったと言われており、
伝統的なものをものを大切にしていきたいとの思いを込めて名づけました。
「むつのを」の由来となった和琴「和琴」 ※「むつのを」とも呼ぶ